キッチンカーで開業するなら?

キッチンカー、今まで以上によく聞くようになった言葉ですね。これから開業を考えている方、飲食店を経営していてさらなる売上の柱を作りたい方、一度はキッチンカーの開業を考えたことがあるのではないでしょうか?

ただ「実際どうなのか?売上になるのか?」販売形態がお店から車に変わるだけで、不安や疑問が生まれてきますよね?そんな不安や疑問が少しでも解消できるように、今回はキッチンカー開業についてまとめました!

目次

1. キッチンカーとは?
1-1. キッチンカー開業のメリット
1-2. キッチンカー開業のデメリット
2. 出店シーンに合わせたメニュー構成がポイント!
3. キッチンカーで認知度を上げるワザ
4. 終わりに

1. キッチンカーとは?

キッチンカーとは「調理設備が整っている移動販売車」のことを指します。今まではイベント会場や街中で見かけていたキッチンカーですが、昨今の新型コロナウイルスにより、テイクアウトの需要が高まり、3密にならずに様々な場所で販売できる形態として改めて注目されるようになりました。

1-1. キッチンカー開業のメリット

キッチンカーの最大のメリットは「コストを抑えて早く開業できる」ということです。開業する場合、キッチンカーと固定店舗で比較すると下記の通りです。


出典:「キッチンカー開業セミナーの要約編集版の動画を無料公開」
https://foodtruck.co.jp/kitchencar_how/

1-2. キッチンカー開業のデメリット

対してデメリットは、大きく2つあります。

1. 出店する自治体ごとに保健所の許可が必要
開業する際の最初で最大の関門です。保健所の許可がおりるようにキッチンカーを設計/準備しなければなりません。キッチンカーを購入してから保健所に行ったら許可がもらえる設計ではなかった!…なんてこともあります。

また各都道府県でルールが異なる為、県をまたいで移動したい場合はどちらのエリアでもクリア出来るようなキッチンカーにしなければなりません。これが非常にややこしく、自分でやるとなると時間がとてもかかります。開業を早くしたい方は外注(3万円程度)してしまうほうがスムーズで楽なのでおすすめです。

2. 出店場所の確保が難しい
開業しても出店場所を積極的に探さないと失敗してしまうケースがあります。その為、①紹介業者を探す②インターネットでキッチンカー募集している場所を検索し問い合わせする③空き地の地主に直接聞いて交渉する等、常に出店場所がないかアンテナを張り、積極的に探すように行動しましょう。意外と③が一番手っ取り早いと言われています。

2. 出店シーンに合わせたメニュー構成がポイント

キッチンカー開業の際に、車の次に大事なのは「メニュー」となります。出店シーンに合わせてメニューを考えなければ、開業しても売上をうまく作ることができません。出店シーンは大きく4つあると言われています。

1. ランチ出店…エリア:オフィス ターゲット層:サラリーマン・OL
ランチ出店の場合は提供スピードをどれだけ早く出来るかが大事です。1時間の休憩時間に並んで買って食べるとなると、どんなにこだわったメニューでも提供スピードが遅いと客離れしてしまいます。また何度でもリピートしてくれるように他の店舗と被らないようなメニュー内容が必要です。

2. イベント出店…エリア:音楽フェス ターゲット層:イベント参加者
イベント出店も提供スピードが大事ですが、あくまでもキッチンカーは脇役であることを再認識しなければなりません。例えば音楽フェスの場合、入場者の1番の楽しみは音楽です。好きなアーティストの出演前に食べる食事、迷わずさくっと食べたいのが心理です。分かりやすくて早いメニューにしましょう。

3. 軽食出店…エリア:駅前/ショッピングモール ターゲット層:通勤通学・買い物客
軽食出店の場合、食事ではなく「コト消費(体験)」の視点が必要です。いつもと変わらない通勤通学・買い物などのシーンでは、少しでも非日常感が味わえるようなメニュー、インスタ映えするメニューにすることで、「キッチンカーでおしゃれな〇〇を買った」という体験を作るのがポイントです。

4. 買取出店…エリア:携帯ショップ店/住宅展示場 ターゲット層:各店舗の来店客
買取出店とは、携帯ショップ・住宅展示場などのクライアントから、キッチンカーの出店を頼まれ、1日〇〇食と買取してもらえることです。その為、買取してもらえるクライアントのニーズに合わせて、メニューを柔軟に変えて作ることが必要となります。

出典:「試食見学会後配布資料20200422」
https://drive.google.com/file/d/1tPG_85zhfMJIhnNrGJ9rWf7Nl3kxs-dV/view?usp=sharing

3. キッチンカーで認知度を上げるワザ

冒頭に説明しましたが、キッチンカーは「移動販売車」です。様々な場所に移動し販売できる反面、グルメサイトなどの登録は出来ない為、開業後認知度を上げるまでは時間がかかります。

現在、テイクアウト・デリバリーを検索する8割はSNSからと言われています。SNSでの定期的な発信をしつつ、リピーター客を増やすようなメニュー作り・クーポン券などの配布が必要となります。

またランチ出店の場合、非常に効果的なのがFAXDMです。キッチンカーで出店するエリアの会社にFAXでお知らせすることができます。またFAXDMは開封率100%の為、届いた瞬間に「会社の近くでキッチンカーが来ているらしいよ!行ってみよう!」という心理になり認知度向上と集客が同時に出来ます。弊社のFAXDMサービス「満席FAX」では、キッチンカー出店をお知らせしたところ、【配信した当日のランチタイムで30食】売れた実績がございます。

4. 終わりに

冒頭でお伝えしましたが、キッチンカーの最大のメリットは「コストを抑えて早く開業できる」ということです。これから飲食店を初めてやる方、元々お店があって次の店舗として考えている方等、どんな状況の方でも開業にチャレンジしやすいのがキッチンカーの魅力だと思います。

また新型コロナウイルスにより改めて注目されていますが、キッチンカーの本質的な価値とは移動する場所での人との出会いや経験なのかもしれません。是非、開業する際の販売形態の候補として考えてみてはいかがでしょうか?

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