2020年11月28日

【シェアレストラン】開業資金が100分の1!?そのワケに迫る!

「シェアレストラン」というものがここ数ヶ月で増えてきているのをご存じでしょうか。開業3年以内で8割の飲食店が閉店すると言われる飲食業界。その助け舟として注目されているのがシェアレストランです。

今回は、最近増えてきているシェアレストランとはそもそも何なのか、そしてなぜシェアレストランが増えてきているのかという理由についてお話ししていきます。

目次

1. シェアレストランとは
2. シェアレストランが増えている理由
3. シェアレストランを導入している現場の声
4. 導入後はまず宣伝
5. 最後に

1. シェアレストランとは

シェアレストランとは2つの飲食店が1つの店舗をシェアして運営することです。例えば、ディナータイムだけ運営している飲食店がランチタイムに店舗を貸し出し、全く違う飲食店がその時間に店舗を運営するなどがあります。

飲食店を始めるには初期費用や家賃、水道光熱費など運営コストが非常にかかります。またお客様が来てくれるかどうかは開業してみないと分からない。そんな不安やリスクと向き合いながら飲食店は運営しなければいけません。

しかし、シェアレストランを活用することで不安やリスクを解消することができます。このシェアレストランの最大の魅力は手軽に飲食店の運営ができることなのです。
引用:「飲食店開業の新トレンド『シェアレストラン』とは―EATS」

2.シェアレストランが増えている理由

手軽に飲食店の運営ができるとはどう言うことなのか。また何故増えてきているのか。具体的に説明していきます。

【通常飲食店を開業する場合】
通常飲食店を開業するには相場では約1,000万円の資金が必要となります。内外装費、運転資金、機械、什器、備品など自己資金で賄うことは難しいでしょう。

【シェアレストランの場合】
シェアレストランでは既にある店舗を間借りするため、内外装費などの開業資金はほとんどかかりません。都内で始める場合でも初期費用の相場は約10万円です。これは通常飲食店を始める場合の100分の1の費用であり、そう考えると非常に破格だと言えるでしょう。

このようなコスト面の観点から、シェアレストランは飲食店の運営を体験するにはもってこいのサービスなのです。また、コスト面以外にもシェアレストランを導入するメリットがあります。

メリット➀現実の飲食店で実践経験が積める。
飲食店の開業をする人は飲食運営未経験の方が多いかと思います。実際に、開業してみてなかなか儲からない、お客様が入らないなど悩みを抱えて赤字に陥り閉店する飲食店が多いです。しかしシェアレストランでは一度低コストで現実の飲食店で実践経験を積むことが出来るのです。

スポーツでも練習試合で活躍しないと公式戦で力を発揮できないし、そもそも試合にも出ることができないですよね?それと同じようにシェアレストランで一度実戦経験を積むことは、飲食運営のノウハウを蓄積するのに適しているのです。

メリット②撤退の資金も圧縮できる
実際に、飲食店の運営を始めてみてうまくいかなかった時に低コストで撤退することができます。通常飲食店を閉店する場合、退去の費用や手続きなど様々な障害がありますが、シェアレストランでは損失を最小限に留められるので手軽に始めることができます。

メリット③お店を認知してもらいやすい
例えば、ディナーに来店してくれているお客様に対しランチの店舗の宣伝ができ、またその反対もできます。互いの店舗を宣伝することでディナーに行ったことなかったお客様の集客に繋がるなど、店舗を貸す側のメリットにもなります。
引用:「多くの店が『シェアレストラン』に飛びつくワケ―東洋経済オンライン」

3.シェアレストランを導入している現場の声

浅草にある1つの店舗内で4人のシェフにキッチンをシェアしている某飲食店では…。
・お店を借りている方「コロナで自分の店を閉店せざるを得なくなり、それでも飲食店をやりたいと考えていたので、シェアレストランで手軽に始められてよかった。」
・貸しているオーナー「お客様に様々なメニューを提供できるのが強みになっている。」
・お客様「1つの店で和食からフレンチまで一度に楽しめるのはすごい魅力」
上記のような声が挙がっています。
つまりシェアレストランを導入することで様々なジャンルの料理を提供することが出来るようになるのです。
引用:「新型コロナ」で解雇“シェアキッチン”にかける料理人たち(2020年10月5日放送「news every.」より)

4. 導入後はまず宣伝

導入したのは良いものの、お客様に来てもらわないことには営業は始まりません。そこで宣伝が必要不可欠になってきます。飲食業界では常に他店との競争と背中合わせ。シェアレストランを通して宣伝方法や広告の効果を実感しておくのも大事なことでしょう。

飲食店の広告の一例としてFAXDMというものがあります。FAXDMとはお店の周りの企業に対しFAXでチラシをお送りして、リピーターになりやすいサラリーマンやOLを集客する宣伝方法です。

FAXDMの一番の魅力は即効性です。例えばポスティングの場合、チラシを配布してから効果が出るまでに1週間以上かかることが多いです。しかしFAXDMの場合、配信したその日から来店されるお客様がいらっしゃいます。

また、チラシの手配りの場合だと目標の枚数配るのにかなりの時間と労力が必要になりますが、FAXDMであれば数分でチラシを一気に1,000社に配ることが可能です。

上記の理由からFAXDMは新規のお客様を獲得する広告として多くの飲食店に利用されている告知の方法です。一人でも多くのお客様にお店を利用してもらって、集客してリピートに繋がる喜びを実感してみましょう。初期費用が浮いた分、広告宣伝費に回してみるのも良いかもしれません。

5.最後に

いかがだったでしょうか。シェアレストランはコロナで苦しい飲食店を助ける手段としてゴーストレストランと並び注目されています。若者の間でもシェアハウスというものが流行りましたが、飲食業界でもシェアレストランがトレンドになる時代が近いのかもしれません。

飲食店開業に悩んでいる方、資金が足りなくて1歩踏み出せない方、自分の料理をお客さんに食べてもらいたい方、このシェアレストランを足掛かりにしてみてはいかがでしょうか。最後までご覧いただきありがとうございました。

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