ソーシャルディスタンスは武器になる!〜新型コロナウイルス感染防止対策を逆手に〜

 

新型コロナウィルスの感染拡大により、外食業界は深刻な影響を受けています。緊急事態宣言が解除されてから外出する機会も少しずつ増え、さらに「Go To Eatキャンペーン」により外食需要を喚起しようとしていますが、大都市では感染者数が再び増加傾向にある中、まだまだ外食をためらう消費者も多いでしょう。食事に出かけるにしても、お店の選び方は間違いなくコロナ前とは大きく変わっているはずです。
 
政府が「新しい生活様式」を提案しているように、今後も消費者が置かれる状況はこれまでとは異なるため、引き続き変化した市場への対応が求められているのではないでしょうか。

目次

1.ソーシャルディスタンスを逆手にとった業態
2.未来の来店を約束「さきめし」
3.まとめ

1.ソーシャルディスタンスを逆手にとった業態

いま飲食店では新型コロナウィルス感染対策として、座席をプラスチックのパーテーションで仕切ったり、使用できる座席を制限したりするなど、ソーシャルディスタンスを保つための工夫がされています。感染防止対策をする上で仕方ないとは思いつつも、通常通りに営業できないのはやはり窮屈ですよね?
 
そんな中で感染防止対策であるソーシャルディスタンスを逆手に取ったのが、「ソーシャルディスタンスを新たな次元に引き上げる」というコンセプトのもと、スウェーデンのワイナリー「Oddbird」がこの夏に期間限定でオープンする「Nowhere」というレストランです。
 

 
引用:「世界で最も“社会的距離が保てる”レストラン、スウェーデンの森に誕生」
https://ideasforgood.jp/2020/07/08/nowhere/
 
森林や草原、水辺にかかる桟橋など、美しい自然に囲まれた屋外の6つのテーブルが用意されています。当然周りに他の席はないので密集状態になることはありませんし、お客様自身も周囲の人々を気にせずにいられる空間づくりがされています。
 
もちろん店舗型の飲食店はこうした取り組みを行うことは出来ませんが、感染防止対策のために利便性を犠牲にするのではなく、それを逆手にとったクリエイティブな発想が、コロナ禍では求められているのかもしれません。

2.未来の来店を約束「さきめし」

リモート化によって人と人との物理的な距離が増加して必然的に接触の機会も減少し、コミュニケーションが希薄になってしまうという課題も出てきていますが、そんな飲食店のサポートをするために立ち上がったサービスが「さきめし」です。
 
お店とメニューを選び自分宛に食事をご馳走するというシンプルなもので、未来の来店を約束し先払いします。これにより実際の客足が少ない期間でもお店に売り上げが入る仕組みになっています。
出典:「さきめし」https://www.sakimeshi.com/
 
元々は自分ではない誰かにご馳走するためのサービスでしたが、「自分にご馳走する」という発想の転換は外食業界でマーケティングを行う私にとっては衝撃的でした。

まとめ

ソーシャルディスタンスを逆手に取ったり、自分にご馳走したりと、コロナをきっかけに人と人との距離やコミュニケーションのギャップを埋めるためのサービスが求められているのかもしれません。
 
新型コロナウィルスによる外食業界への影響はまだまだ見通しは立っていません。だからこそ短期的な利益を追うのではなく、お客様の視点で考えることがお客様の満足度を高め、結果的に飲食店の中長期的な発展につながっていくのではないかと考えます。
 
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